色って素敵ですよね(*’-‘*)
白と黒の間には、無限の色があってその中の一番きれいな色の原石は、ミンナすでに持っているんですって。
《日本人の色彩感覚と伝統配色》
〜世界と日本の色彩感覚 “かたい色彩”と“やわらかい色彩”〜
色彩感覚は、人間の感性がつくる文化であり、心情的なものであります。日本人は、世界の中でも稀に見る色彩感覚のすぐれた民族です。
このことは、中国や欧米の伝統的な色彩・配色と比較してみるとよくわかり、中国や欧米では原色を軸にしたはっきりした色を好み、配所にしても強い対比で人目を引き、これを“かたい色彩”と表現しております。
これに対して、日本では伝統色の名前からしてもわかるように、紅梅(こうばい)・藤(ふじ)・浅葱(あさぎ)など、デリケートな色の違いを表現する色名があり、配色にしてもその組み合わせに微妙な感覚をもっていました。これを“やわらかい色彩”と呼びます。
日本人は、“やわらかい色彩”のみならず、“かたい色彩”の両者を併せ持っており、色彩の達人であります。日本の色彩感覚をつくったのは、歴史的背景からも読み取れます。